この記事では、ドラマ好きの私が【俺の家の話最終話ネタバレ感想】についてまとめています。
実際に俺の家の話最終話を見て思った感想や、視聴者の方の感想もまとめています。
俺の家の話最終話では予想もつかない結末!視聴者はクドカンワールドの神髄を目撃する!
本記事では
- 衝撃の事実
- 親子の再会
- 1年後の観山家
についての詳しいネタバレをまとめました。
俺の家の話最終話詳しいネタバレ
衝撃の事実
寿一(長瀬智也)の引退試合が終わり、奇跡的に回復した寿三郎(西田敏行)は新春能楽会で3年ぶりの舞台復帰が決まった。
観山家の食卓では寿一と寿三郎が口喧嘩、稽古、そして風呂介護、平穏な日常が戻ってきた。
寿三郎を囲んでいる時、悲しんでいる自分とホッとしてる自分がいる複雑な気持ちだったと話し合う舞(江口のりこ)、踊介(永山絢斗)、寿限無(桐谷健太)は、皆で言いたい事を言い合いながら、続く介護を乗り切ろうと誓い合っていた。
そして迎えた新春能楽会、さくらの着物姿を見るさくらを見る会の時間はさて置き、第二七世宗家・観山寿三郎の挨拶。
「今日は私の息子、寿一が初めて舞台で舞います。」
その言葉に会場はざわめいた。
会場に寿一の姿はまだない。
本番の時間が迫る中、舞台袖では寿限無がシテ方の装束に身を包んでいた。
挨拶の後、周囲からお悔やみの言葉を掛けられて不思議に感じていた寿三郎。
まだ会場に現れていない寿一はどこにいるのかと家族に聞くが、何故か皆口をつぐんでいる。
秀生(羽村仁成)は衣装のまま涙を流している、どうもおかしい。
「何か隠してるだろう、お前たち!」
さくら(戸田恵梨香)が静かに告げた。
「亡くなったのよ。」
親子の再会
寿一はスーパー世阿弥マシンは大晦日年越しプロレスにて意識不明となり、搬送された病院でそのまま帰らぬ人となった。
あまりに呆気ない最期。
観山寿一、享年42歳。
「親というものは、子を思うあまり事実を受け入れられないものだ」
寿一は凄かった。
寿三郎の為の祭壇、遺影、戒名、葬儀後のビデオがあり、家族は何の苦労もなく葬儀を執り行うことができた。
しかし親父とその息子だけが、死を受け入れられていなかった。
風呂介護にも、観山家で囲んでいた朝食にも、寿一はいなかったのだ。
寿三郎はずっと寿一の亡霊と話をしていた。
それは新春能楽会の舞台で現実と重なる。
演目「隅田川」は亡くなった息子の亡霊が出てくる話だ。
対岸の墓で念仏を唱える場面。
寿一と寿三郎は、世阿弥と元雅との間に起こった論争について話したことを思い出していた。
亡霊を出すか出すまいかという論争で寿一は会いたい真っ先に出てくると断言した。
「だからお前出てきちゃったのか。じゃあ本当に死んじゃったのか。」
そしてもうひとつ、寿三郎には心当たりがあった。
母親の墓参りに行った帰りの信号7つが青で、藤田ニコルにバッタリ会ってサインと美味しい食パンを手に入れ、スクラッチで5万円当たった日だ。
あの日、数の子を一本まるまる食べたのは寿一だった。
いい事があり過ぎて「絶対今日死ぬだろ」と思った寿三郎の代わりになってくれたのだろうか。
「国の宝にはなれなかったけど、家の宝にはなれたな。お前は観山家の人間家宝だよ。」
「褒められちゃった。」
今まで寿三郎が褒めなかったのは、褒めたら終わってしまうから。
これからは寿一の代わりに、皆が泣いたり笑ったりしていくだろう。
そして寿一の姿は見えなくなった。
1年後の観山家
「尚、二十八世宗家は観山寿一を指名します。」
遺言書を持って寿三郎の墓を訪れたさくらは寿一の亡霊と出会う。
スーパー世阿弥マシンの姿の寿一とキスをして、何を言われるかと思ったら寿三郎が死ぬまで側にいてあげてほしいとの事。
本当に自分が無いと驚いたさくら。
「俺は、俺の家が大丈夫なら大丈夫なんで。」
彼らしい一言を残し、今度は本当に春の風に消えて行った。
そして一年後の観山家の話。
さくらは何故か踊介と結婚。
観山流二十八世宗家を継承した寿限無は45歳で芸術最優秀賞を受賞する。
ゆくゆくは秀生が二十九世宗家継ぐことになる。
寿三郎は週末を施設で過ごし、介護認定は要介護2と3を行ったり来たり、にこるんを見たりして、たまに1になった。
大州は波乱の人生を送ることになる。
モテるために能に見切りをつけた彼は、一念発起して大学に合格、サークルの合コンで逆ナンされデキ婚、しかも双子。
舞と長田(秋山竜次)はいきなり2人の孫を持つおじいちゃんとおばあちゃんになる。
生活の為にホストをやりながら8年がかりで大学を卒業後、二代目O.S.DとしてYouTuberになる。
プリティ原は二代目スーパー世阿弥マシンを襲名し、寿一の追悼試合でデビューした。
家出した長男が帰って来て1年間好き放題やらかしていなくなり、いなくなった後の家族は収まるところに収まった。
これが「俺」のいない俺の家の話という訳だ。
俺の家の話最終話を見た私の感想
本当に驚きの最終話でした。
この結末を予想出来た視聴者が一体何人いたでしょうか。
筆者は寿一が亡くなったシーンから最後までは軽く放心状態。
その後続くドラマの中で「だから能だったのか!」と膝を打ち、葬儀を通じて「死」を受け入れていく不思議な感覚を体験しました。
プロレスと能とは斬新な設定だとただ面白がっていた1話を懐かしく感じますが、最終話までクドカンが好きなものを詰め込んでるなあとしか思っていませんでした。
能の演目「隅田川」では死んだ息子の亡霊と母親が出会います。
それが死んでしまった寿一とそれに気づかない寿三郎にぴったりと重なり、そこで初めてこのドラマの題材が「能」でなければならなかったのだとハッとしました。
また前半と後半から最終話で印象がガラリと変わったドラマでもありました。
一貫して笑って泣ける、コミカルとシリアスが良い塩梅でした。
前半から最終話前までは介護問題や認知症、学習障害、相続問題、終活などの現実的な問題に焦点が当たり、そこへプロレスの爽快感やコメディ要素が加わる事で、リアルな問題を重過ぎずコミカルに描いていたのが印象的でした。
後半から最終話にかけて能に焦点が移り、秀生が能を始め、寿一が「隅田川」を教わり、亡くなってから亡霊として現れ、「幽玄」という印象が強く出ていたと思います。
「俳優としての長瀬智也を葬った」という考察も出てきていますが、宮藤官九郎さんはTwitterで否定しています。
しかし、ドラマと現実が奇跡の一致したと言えるこの結末によって、伝説と言うにふさわしいドラマになったと、多くの視聴者が思っているのではないでしょうか。
毎週楽しい60分を届けてくれた「俺の家の話」に感謝を込めて、この考察を締め括りたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
俺の家の話最終話を見たみんなの感想
鮮やかな伏線回収と衝撃の結末…圧巻のひと言。
だーっ! 涙が止まらない。
「俺の家の話」着地はそこですか…。まんまと裏切られた。
伏線をどんどん回収していくクドカン。
能の面と装束、プロレスのマスクとコスチューム。
隅田川の母と子、寿三郎と寿一…。
「俺なら死んだ後(幽霊として)会いに来る」と言ってた寿一の言葉がまさか、まさか…涙— sanney (@7SPACE7) March 26, 2021
現実とドラマを混ぜるなとはいうんだけれども、俺の家の話の場合は混ぜるな危険ではない、ある意味挑戦的だったのかな。長瀬くんは引退するだけだけど作品の中で役を殺すわけで。それでも終わりを描くだけではなく過程やこれからをさらりと描ききったことは圧巻。とんでもないわクドカン
#俺の家の話— 本能寺のまっち棒 (@ma_dr__817125) March 26, 2021
俺の家の話、長瀬智也良かった!いやぁークドカン凄い!視聴者に丸投げせず伏線回収もちゃんとして物語完結させた。こんなフラストレーション溜まらずに連ドラ見れたのひっさし振りで、主人公バッドエンドなのに綺麗に纏めて面白いドラマって凄すぎる。いだてんといいほんと良いドラマ作るねクドカン
— 七海 (@Nanami_rybeus) March 26, 2021
俺の家の話、終わってみればドラマ全体を通して長瀬智也とお別れするためのお葬式みたいだった。親交あった人たちがゲストに来るのも含め。
最後に相応しい舞台を用意したクドカンにありがとう。事前に引退を予告して、自分の葬式の準備を済ませてから去ってくれるスター長瀬にありがとう。— 股関節痛 (@kokanset2) March 26, 2021
俺の家の話、1話からの全ての伏線が見事なまでに回収されていた。モノローグが多用されていた意味。そして、表舞台から去る長瀬智也への餞。能では面を、プロレスでは覆面を。今まで表舞台で演じ続けていた彼がそれを外し、ここからは素顔のままで裏方の道へと進む。
— あすか (@asuka00gg) March 26, 2021
能とプロレス、違和感は最終話で全て解消されましたね!
俺の家の話、どうして金曜10時の大衆?向けドラマでしかもクドカンの脚本で能を扱うんだ?とずっと疑問だったのだけど最終話を観てそうか……そうだったのか………とめちゃめちゃに感銘を受けております。これは…能じゃなきゃだめなやつだ……すごい。
— あち。 (@umiumiumi75) March 26, 2021
様々な人生を網羅する演出はラジオから来ていたのかと納得です!
俺の家の話、クドカン作品にある「死」がまた素晴らしい物語をつくってた。これはまた何年かおきに見返すドラマが増えてしまったな。クドカン、ラジオでずっと人の愚痴聞いてるもんね…人生への寄り添い方が半端ないよ。
— お稽 (@white9plumeria) March 26, 2021
俺の家の話最終話ネタバレ感想まとめ
- 寿一はプロレスの試合で亡くなっていた!
- 大晦日から新春能楽会の日まで、寿三郎は寿一の亡霊を見ていた。
- 寿一は観山家に帰ってきてから亡くなるまでの1年間で、家族をあるべき形へ戻した。
ドラマ史に残る衝撃の最終回でした。
ネタバレを読んだあとも楽しめるこのドラマ、ぜひ映像でご覧ください。