この記事では、ドラマ好きの私が【危険なビーナス最終話ネタバレ感想】についてまとめています。
実際にドラマ・危険なビーナス最終話を見て思った感想や、視聴者の方の感想もまとめています。
危険なビーナス最終話では全ての謎が明らかに!伏線が鮮やかに回収されていくのを楽しんでください!
本記事では
- 君津の秘密
- 意外な犯人
- 明かされる事実
- それぞれの結末
についての詳しいネタバレをまとめました。
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危険なビーナス最終話詳しいネタバレ
君津の秘密
「波恵さんが昔付き合っていた貧乏青年の名前は君津周平だったそうですよ。」
康之助(栗田芳宏)からそう聞いたと口にしたのは矢神佐代(麻生祐未)。
その場にいた全員が、矢神波恵(戸田恵子)が使用人・君津光(結木滉星)の母親なのだと息を呑んだ。
しかし波恵が語った真実は違っていた。
確かに君津周平という青年と恋仲になり、矢神家を捨てて一緒になろうと考えていた。
しかし彼はある日別の女性を連れ、彼女と結婚すると言い出した。
後に分かったのは、その女性は波恵に矢神家へ戻るように図った康之助が送り込んだ愛人の一人だった事。
君津光はその女性が産んだ子供だった。
それを知った波恵は父・矢神康之助と矢神家に心底絶望し、父親の毒殺を試みる程だった。
康之助が毎日飲むお茶に、少しずつ毒を垂らした。
それが原因かは定かでは無かったものの、康之助が死んだ時、彼女の心は晴れ晴れとしていた。
腐り切った矢神家を、彼女は根絶やしにしたいとさえ思っていた。
しかし、それを思いとどまらせた人物がいた。
何処までも真っ直ぐな伯郎(妻夫木聡)を見ているうちに、禎子(斉藤由貴)と康治(栗原英雄)に育てられた明人(染谷将太)が帰って来るなら矢神家を任せても良い、そう思うようになったと。
そう語った波恵に、伯郎は「禎子から譲り受けた価値のあるものを渡さなければ、明人を殺す」という内容のメールが届いた事を明かし、勇磨(ディーン・フジオカ)と楓(吉高由里子)に手伝ってもらうと宣言した。
楓に騙されているかもしれないという忠告に、伯郎はこう答えた。
「その時は馬鹿な自分を、思い切り笑いますよ。」
意外な犯人
改めて母親の実家である小泉の家を捜索する事にした伯郎は、その前に兼岩家を訪れた。
憲三(小日向文世)は昼寝中の為、妻・順子(坂井真紀)に「後天性サヴァン症候群」や「フラクタル図形」などに聞き覚えはないかと尋ねた。
すると順子は伯郎の父・手島一清(Rー指定)の絵葉書集の空いた1ページを見て、明人がその絵を持っているのではないかと思い出したように言った。
「明人くん、妙な絵の写真を持ってきていたから。」
そして伯郎は、勇磨、楓と共に「後天性サヴァン症候群」の研究記録を探し始めた。
驚く程あっさりと、その研究記録は見つかった。
それを見つけた勇磨は押し入れの裏にあったと言うが、伯郎は不信感を拭えずにいた。
車に乗り込んだ後も暫く考えていた伯郎はふと何かに気がつき、急停車した。
車を降りて家の方に目をやると、誰もいるはずのない部屋にパッと明かりが灯った。
急ぎ部屋へ向かう二人、そこにいたのは兼岩憲三だった。
明人から一清の描いた絵を見せられた時、憲三が鳥肌が立つ程に心揺さぶられたのは、その絵が完璧な「ウラムの螺旋」を表現していたからだ。
「ウラムの螺旋」とは素数の分布を可視化したもの。
つまり完璧に並んだ「ウラムの螺旋」は素数の規則性の発見を意味する。
数学者にとって、この上ない喜びなのだ。
大人になった明人は「寛恕の網」の価値に気づくかもしれない。
そう考えた憲三は、その絵を明人の目に触れさせる事なく伯郎に相続させる事を計画した。
康治の共同研究者である牧雄がその研究記録を探していると分かると、彼の殺害を企てた。
そして伯郎は辛く悲しい真実を聞く事になる。
禎子は家を物色していた憲三を知っており、それを順子に正直に話すよう促した。
その提案を拒否した憲三は禎子と揉み合いになり、弾みで彼女を殺害してしまったのだ。
その後気を失った禎子を浴室へ連れて行き、水を張ったバスタブに横たえた。
目を覚ましたら中止しよう、そう頭の片隅にはあったものの、禎子が目を覚ます事はなかった。
全てを語った憲三は一目観念したように見えた。
しかし次のひと時、大量の灯油を撒き始め、二人が怯んだ隙に楓を人質に取り、伯郎に絵を探せと叫んだ。
目配せする伯郎と楓。
一瞬の呼吸で息を合わせ、憲三を取り押さえる。
揉み合いの最中、手から零れ落ちたライターの火を、楓は掴む事が出来なかった。
火柱が高く上がる。
それは灯油を伝って家中へ一気に燃え広がった。
燃え盛る炎の中、紙の切れ端が灰になる様子を見て、伯郎の脳裏にある記憶が沸き起こった。
母と明人、伯郎で襖の穴を色紙で塞いだあの思い出だった。
「寛恕の網」は襖の中にある。
そう確信を持った伯郎は煙と炎の中を駆け戻り、襖の中にその絵を見つけ出した。
しかし頑丈に固定された絵はなかなか外れない。
格闘する伯郎の後ろから現れたのは、他でもない明人だった。
「絵なんてどうでもいいじゃないか!」
明かされる事実
伯郎が待たされている場所は警察庁。
そこへ明人が現れる。
間髪入れず事情を聞く伯郎に、明人はこれまでの経緯を語り始めた。
康治の容体悪化を知らされた直後、明人は日本へと帰国。
その空港で出迎えたのは、二人の刑事だった。
彼らによると、ネット上に明人の拉致監禁を依頼する掲示板が開設された為、明人に拉致監禁を装って犯人を炙り出す事を提案。
明人は常々禎子を殺害した犯人が矢神家にいると睨んでいた為、その再捜査を交換条件に協力を了解した。
そして矢神家への潜入捜査を決行する事となり派遣された捜査員、それが楓だった。
実家の焼き鳥屋の母親役は楓の上司で彼女の行きつけの店を借りて偽装、明人と楓の捜査会議を勇磨に盗聴され、彼にも協力を依頼する事になった。
苦い再会となった伯郎と楓。
明人の妻とその兄として交わしたいくつもの言葉、行動の全てが嘘だったのかと問う伯郎に、楓は「はい」と答えるだけだった。
ただ潜入捜査は時として本能で動き、本当に明人の妻として行動していた事もまた事実なのだと、楓はそう語った。
「大変な仕事ですね。お勤めご苦労様です。」
伯郎は冷たく言い放ち、立ち去った。
それぞれの結末
憲三が逮捕され、妹を殺めたのが自分の夫と知った順子は、禎子の遺影の前で悲嘆に暮れていた。
そして傍らに寄り添う伯郎にポツリと呟いた。
「それでも憲三さんを嫌いになれない。」
伯郎もそんな叔母の言葉を素直に受け入れ、それで良いんだと彼女の肩にそっと手を置いた。
日は過ぎて、康治の葬儀が矢神家で執り行われていた。
明人と伯郎は二人、庭に出て話をしていた。
憲三が供述の中で「寛恕の網」について語った事があるという。
人を狂わせるような絵は残しておいてはいけない、そう言っていた禎子はなぜ絵を残していたのか。
それはその絵が一清と伯郎の最後の思い出だったから。
父子が最後に過ごした日々に描いた絵を、一清は伯郎に遺したかったのだ。
それを聞いた伯郎も、話した明人も目に涙を浮かべた。
そこへ百合華(堀田真由)がやって来て、明人に何やら催促している。
明人は彼女と結婚を前提に付き合い始めたとの事。
兄貴もいい人いないのかよ、そう弟に急かされる伯郎にも、頭によぎる人物がいない訳ではなかった。
景色の良いレストランで伯郎と待ち合わせていたのは、動物看護師・蔭山元美(中村アン)のはずだった。
しかし、伯郎の手に握られていたのは禎子の形見のペンダント。
楓に渡したはずのものだった。
葬儀の日、それは波恵から伯郎の元へ返されていた。
そんなペンダントを握り締めている伯郎の心が誰に向いているかは明白。
元美との食事をキャンセルしようと意を決して扉を開けた伯郎。
そこにいたのは楓だった。
妄想ではない。
申し訳なさそうに口を開きかけた彼女を伯郎は抱き寄せた。
その一瞬で、捜査員としてではない古澤楓に戻ったようだった。
改めてテーブルにつき、初めてのお見合いのような自己紹介を交わす。
しかしすぐにその滑稽さに気づいて、二人はくすくすと笑い合った。
危険なビーナス最終話を見た私の感想
様々な伏線が見事に回収された最終話でした。
ここでは真犯人の兼岩憲三、「寛恕の網」にまつわる一清の想いとその隠し場所、楓の正体、伯郎のお相手について最後の考察をしていこうと思います。
まずは全ての黒幕である犯人、これは禎子の妹・順子の夫で数学研究者でもある兼岩憲三でした。
研究者としての純粋な想いで「フラクタル図形」が描かれた「寛恕の網」を求めたものの、やり方を咎められた末に殺人を犯してしまいました。
絵を求める動機は自然でしたが、行き過ぎた好奇心が独占欲に変わり、殺人へと駆り立てるという所に明らかな異常性がありました。
矢神牧雄に関しては意図的な殺人が未遂に終わったものの、禎子殺害は不慮の事故、身から出た錆といったところでしょうか。
残された順子が不憫でなりませんでしたね。
妹を殺めた犯人が夫であると知っても彼を嫌いにはなれない、非常に人間らしくて暖かい、良い台詞だと感じました。
矢神家と対になっている兼岩家、欲望と赦し、人間の感情を象徴する2つの家族の物語でしたね。
また様々な悲劇をもたらした「寛恕の網」を製作した一清本人は、この絵に対してもっと純粋な気持ちがあったようです。
幼い日の伯郎と過ごした想い出として、この絵を彼に遺したいと思っていた。
禎子もその意図を汲み、3人の想い出がある襖を隠し場所に選びました。
ただそれだけだったはずなのに、その絵に別の価値があったばかりに、多くの悲劇を生んでしまいました。
その代償を払うかの如く、絵は炎の中に消えていきました。
そして楓の正体には驚かされました。
何と言っても吉高由里子さんの演技に脱帽です。
「明人の妻を演じる潜入捜査官・古澤楓」を演じている訳ですが、2重に演技をする感覚ってどんなものなのでしょうか。
また随所に見られた機敏な動きや洞察力は警察官のそれだったのですね。
見事に騙された視聴者も多かったのではないでしょうか。
印象に残ったのは、矢神明人の妻を「演じる」のではなくただ没頭し、潜入捜査官として時に本能で動くという楓の言葉。
「演技」という行為そのものの表しているようにも思えました。
その楓に騙されていた伯郎は結局、元美さんではなく彼女の方を取りましたね。
蔭山くんと結ばれて欲しいと思っていた方も結構いたのではないかと推測します。
毎度お馴染みだった伯郎の妄想シーンも、最後はしっかりと伏線として回収され、楓と結ばれる現実へとなりました。
毎週巻き起こる様々な事件、ミステリの醍醐味である考察を楽しませて頂きました。
原作も合わせて読めばドラマとの違いや、より詳細な設定を楽しめるかと思います。
危険なビーナス最終話を見たみんなの感想
第1話から何回も何回も伯朗さんの妄想シーンがあったのは最後に楓さんと結ばれる妄想が現実になった時の為か~と嬉しくなりました☺伯朗さんと楓さんが結ばれて本当に良かったです。#危険なビーナス pic.twitter.com/gzcQ7orh9B
— chamong-tea (@TeaChamong) December 13, 2020
蔭山さんみたいな、強くて頼りになる女性に憧れる。
職場でもああいう女性ってかっこいいなぁ。
気遣いも素晴らしく出来るし、勘も良い。
出来る女、良い女。
女からも憎まれないキャラ。
目指したい…。中村アンさんにぴったりの役だったなぁ。#危険なビーナス #中村アン pic.twitter.com/P1dp10pLXE
— 高校教師 (@330ae82587ff4b6) December 13, 2020
“欲しいものがあるなら
自分の力で手に入れろ、負け犬”振り返れば勇磨は最初から
伯朗に逃げずに戦えと言ってる勇磨なりの優しさだね
ストレートに言わないとこが
捻くれてるけど勇磨いいヤツ黒岩さん勇磨に素敵な台詞を
用意してくれてありがとう#危険なビーナス#矢神勇磨#ディーンフジオカ pic.twitter.com/Dc88PPp6wh— Lica141 (@lica_t141) December 13, 2020
苦しい楓さん見るの辛かったけど吉高さんの涙綺麗#危険なビーナス pic.twitter.com/kIEX1rShOL
— まちゅ (@yrk_stm) December 13, 2020
#危険なビーナス
一番可哀想なのはじゅんこおばさん。大好きなお姉ちゃんが自分の旦那さんに殺されてた事実を知る。これから1人で生きてかなくてはならない。じゅんこおばさん目線でドラマを観るといちばん切ない😭 pic.twitter.com/c63m5cbkye— ナオヤ (@na_o_8888) December 13, 2020
素数の規則性が見つかることはたしかに偉大な発見になるよな #危険なビーナス pic.twitter.com/XxgzdUMPIU
— けんと (@dorrama2) December 13, 2020
危険なビーナス最終話ネタバレ感想まとめ
- 君津の父親は波恵の元恋人で、波恵を矢神家に引き戻す為に矢神康之介が送り込んた自身の愛人との間に出来たのが君津光
- 禎子を殺害して「寛恕の網」の絵を手に入れようとしたのは叔父・兼岩賢三
- 警察の要請で拉致監禁を偽装していた明人、楓は矢神家の内情を探るため派遣された潜入捜査官!
- 一度は裏切り裏切られたものの互いに惹かれ合い、伯郎と楓は結ばれる
鮮やかな伏線回収と、衝撃的な真実の連続で息つく暇もない最終話でした。
兼岩憲三の妻・順子や動物看護師・元美など、最後に報われない人々がいる事も、悲しいですがリアリティがありました。
期待を裏切らない東野圭吾ミステリー、圧巻のストーリーでした。
ネタバレ感想まとめ、最後までお読み頂きありがとうございました。
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