この記事では、ドラマ好きの私が【イチケイのカラス第1話ネタバレ感想】についてまとめています。
実際にイチケイのカラス第1話見て思った感想や、視聴者の方の感想もまとめています。
イチケイのカラス第1話では型破りな裁判官・入間みちおと堅物裁判官・坂間千鶴のタッグを組み、代議士暴行事件に隠された真実を紐解く!
本記事では
- 裁判官・坂間千鶴
- 最初の事件
- 現場検証
- 事件の真相
についての詳しいネタバレをまとめました。
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イチケイのカラス第1話詳しいネタバレ
裁判官・坂間千鶴
裁判所前では日照権を主張して地区開発工事に抗議する人々がのぼり旗やポスターを掲げている。
その光景には目もくれず、裁判所の階段を颯爽と登る一人の女性。
「次に来る裁判官、ザ・裁判官って感じのめんどくさい堅物らしいよ。」
「私は周囲にそう思われている。そのことは理解しています。正しいこと、それは面倒くさいの同義語。正しいことを言ってめんどくさがられている。つまり私にとって避けられない問題だと受け止めています。」
事務員らの噂話にも理路整然と答える、彼女は噂通りの人物。
それが第一刑事部、通称イチケイの特例判事補・坂間千鶴(黒木華)だ。
着任後の初仕事は法廷見学の中学生相手に質疑応答。
法服を着るか否かで早速書記官や事務官とひと悶着あったところへ第一刑事部部長・駒沢義男(小日向文世)が現れる。
「坂間さんは凛として法服が似合いそうですね。坂間さんに憧れる未来の裁判官、いるかもしれませんね。」
ちゃっかり法服に身を包んだ千鶴は法廷見学の中学生の前に立っていた。
中学生相手にも容赦のない受け答えに書記官たちもドン引きだ。
「判決を出すときって悩みますか?」
引率の教師と思しき男は「良い質問だよ」と何だか嬉しそうな顔をしている。
「基本悩みません。」
一同驚きの表情。
刑事事件は検察官による綿密な捜査を行う疑似裁判的な役割を担っており、その証拠に基づいた99.9%の確証により起訴されているので判決に悩む必要はないとのこと。
さらに裁判官1人が任される膨大な仕事量や既済・未済の黒字赤字決済など、ド直球で現実を語る千鶴に一同げんなり。
「裁判官にとって大事なこと。話を聞いて聞いて聞きまくって、悩んで悩んで悩みまくって一番良い答えを決めること。」
そう語った引率の教師らしき男は、もし罪を犯した時にこの裁判官に裁かれたいか?と生徒たちに質問する。
生徒全員が一斉にうつむく。
彼は最後に千鶴に告げた。
「悩まないことに、悩むことになるよ。」
眉間に皺を寄せた千鶴に笑顔で挨拶し、手を振った。
千鶴は頭に血が上っていた。
中学校に抗議する!あの教師の行動は侮辱罪に値する!と鼻息を荒くしている。
その目に飛び込んで来たのはさっきの男。
羽交い締めにして取り押さえた千鶴をなだめる裁判官たち。
「同業者だよ、君と同じイチケイの裁判官。」
教師だと思っていた人物は判事・入間みちお(竹野内豊)だった。
驚きに目を丸くしている千鶴に部長から追い打ちをかけるひと言が放たれる。
「とりあえず入間君と組んでみてください。」
裁判長は入間みちお、右陪審は部長・駒沢、左陪審が千鶴での初裁判となった。
明らかに納得のいかない表情の千鶴を横目にみちおは早速会議を開く。
最初の事件
事件のあらましはこうだ。
大学生・長岡誠(萩原利久)が代議士・江波和義(勝村政信)に全治1ヵ月の重症を負わせた傷害容疑で逮捕された。
誠の父親・洋一郎は江波の秘書だったが、2か月前の不正献金疑惑で東京地検特捜部がマークし始めた矢先、電車に飛び込んで自殺を図っていた。
千鶴はこれは時間を割くような事件ではないと一刀両断。
彼女が異動してきた目的は、事件処理件数が“赤字”決算のお荷物部署の立て直しだった。
そして裁判長みちおのお目付け役として検事・井出伊織(山崎育三郎)と主任検事・城島怜司(升毅)がやって来た。
初めに裁判官が名乗る等、千鶴にとっては前代未聞の公判が始まった。
証言台に立った被告人・長岡誠は江波から先に殴りかかってきたと正当防衛を主張し、父親は自殺ではなかったと主張した。
慌てる弁護人を見て被告人の言動に反省の色なしで執行猶予なしと確信する千鶴をよそに、みちおは驚くべき行動に出た。
「職権を発動します!裁判所主体で捜査を行います!現場検証を行います!」
主任検事、書記官や駒沢、そして一部の傍聴マニアはみちおの“奇行”をよく知っているようだったが、千鶴や検事・井出は驚きを隠せなかった。
「事件の全てを知った上で、納得できる判決を出したい。これだけは譲れない。」
それがみちおの言い分だった。
「入間さん、気になると止まらないんだよね。」
「その“止まらない”がちょっと多いんだよ。」
第1刑事部“赤字”の原因、それは他ならぬ入間みちおだった。
現場検証
事件現場は椿原2丁目の踏切。
みちおは折り紙で作った花を手向ける少女が気になった。
工事現場を往来するトラックの走行音や高速道路を走行する車の騒音、夕陽で見えづらくなる視界。
「気になる」が収まらないみちおは第2回の現場検証を宣言する。
一方、怒りが治まらない千鶴は大量の肉を買い込んで自室に帰ると、エレベーター前でみちおに遭遇。
二人は裁判官官舎の上下階に住むご近所さんだった。
肉を食らえど治まらない怒りを文書にしたためた千鶴は階下のみちおにそれを叩きつけた。
するとみちおは「浦島太郎」をどう裁くのか尋ねてきた。
「甥っ子に聞かれたんだ。乙姫って実は極悪人なんじゃないかって。」
浦島太郎に対する詐欺罪、玉手箱は危険物で殺人未遂も視野に入れるべきだという千鶴の見解にはイマイチ納得のいかないみちお。
裁判官としての義務を果たす為二度目の検証はまた怒っていた。
みちおが現場にやって来ない。
「入間っている」と揶揄されるみちおの行動に一喜一憂しない方が良いと駒沢に諭される千鶴。
書記官の石倉(新田真剣祐)はネット上の傍聴マニアは盛り上がっており、自身も元傍聴マニアでみちおのファンなので、その裁判を最前線で見られる書記官は天職だとのことだ。
自殺を図ったという長岡洋一郎が亡くなった時刻になろうとした時、踏切の向こうからみちおの声がした。
辺りの騒音で声が聞こえない一同は線路に近づいていく…。
すると電車が彼らの前を通り過ぎた。
誰も近づいてくる電車の音に気がつかなかったのだ。
みちおは、近辺で行われている再開発の工事で騒音が問題視されていると話し、皆にそのチラシを見せた。
それは千鶴が裁判所前に集まっていた人々から渡されたものの、日照権を争っているだけで刑事事件とは関係ないと捨てたチラシだった。
さらにこの日時には工事の作業音だけではなく、高速道路の交通量が増え、電車と近しい周波数の音が重なって音が聞こえづらくなるサウンドマスキング効果で、電車の走行音がかき消される事が判明した。
長岡洋一郎の死は事故である可能性がある。
みちおは目撃証言をした女性と江波議員を法廷へ呼ぶことに。
江波議員は、長岡氏は不正献金を受け取って、それをクラブの女性に貢いでいたと告白し自殺したと証言。
そして目撃者の相馬真弓(松本若菜)は長岡氏は電車が来ている事に気がついていたと思うと証言した。
彼女が虚偽をする理由が見当たらず、公判は行き詰まりを迎えた。
城島検事はみちおの現場検証に対して抗議し、千鶴が尊敬する判事・日高亜紀(草刈民代)にも釘を刺される駒沢部長。
日高とみちおには何か因縁めいたものが伺える。
千鶴を第1刑事課へ赴任させたのは日高判事であり、駒沢部長にみちおを裁判長から外すように促すが拒否された。
「怖いんですか?みちおがいつか裁くかもしれませんよ、あなたを」
事件の真相
真弓の証言に疑問を持ったみちおは千鶴と共に彼女を尋ねる。
初めは答えてくれなかったものの、何度も通ってようやく真実を語ってくれた真弓。
みちおは所在尋問を駆使し、彼女が法廷に出向くことなく証言できるように取り計らった。
彼女の口から語られた真実はこうだった。
長岡氏は事故の直前、不正献金疑惑を公表すると江波議員と言い争いになっており、その最中に踏切を通りかかった真弓の娘は壊れた遮断器と騒音で、近づく電車に気がつかずに線路へ飛び出してしまった。
長岡氏はそれに気がつき、彼女を助ける為に線路へ駆け出して電車にはねられ亡くなったのでした。
真弓は「勤務先の工場との取引をどうにでもできる」「大企業の働き口を紹介する」などと江波議員に脅迫され、娘を助けてくれた人を裏切るような虚偽の証言をしてしまったと涙を流す。
千鶴はやはり怒りに震えたのだった。
法廷に場所を変え、みちおは長岡洋一郎の死の真相を息子である誠に話し始めた。
不正献金疑惑には東京地検特捜部の捜査も合わさり、江波議員の悪事も暴かれた。
父の死の真相を知った誠は、江波に父親の悪口を言われてカッとなり、自分から殴ったと正直に証言した。
「こんなの嘘だ!」
往生際の悪い江波に、モノ申す人が居た。
「嘘吐いてるのはそっちでしょうが!恥を知りなさい!」
法廷でそう叫んだのはなんと、常に冷静沈着が信条である千鶴だった。
懲役1年6ヶ月、被告人には反省がみられるので執行猶予付きの判決が決定した。
「この事件を合議制にしたのは、あなたに伝えたいことがあったからだと思いますよ。」
駒沢は千鶴にそう言ったが、その真意はまだ定かではない。
みちおからはこう言葉をかけられた。
「イチケイのカラスになれ、坂間千鶴。」
型破りな裁判官・入間みちおが誕生する11年前、弁護士バッジを海へ投げ捨てようとしていた彼に駒沢が裁判官への道を勧めた。
大志そのままに、バッジを投げ捨てたみちおに「それは貸与物だから返却しないと」と冷静に突っ込んだのもまた駒沢だった。
イチケイのカラス第1話を見た私の感想
裁判官を題材にしたドラマは珍しく、HERO・リーガルハイ・99.9に続く次世代リーガルドラマとして期待が膨らみます。
堅物と変わり者の組み合わせも、今までのドラマの主人公と重なります。
千鶴がみちおとの出会いによって変わっていくのが楽しみですね。
1話では既に「法廷で叫ぶ」というキャラクター崩壊が見られたので、彼女の変化はそう待たずに見られそうです。
そんな千鶴が尊敬する判事・日高とみちおの因縁が気になるところです。
弁護士時代に裁判長であった日高によって冤罪が生み出されてしまい、依頼人が深く傷ついてしまった、または亡くなってしまった等の過去がありそうです。
「考えて悩みぬいて結論を出す」というみちおの信条は効率や規律を重視する日高判事や一般的な裁判官とは真逆の考え方です。
組織の運営としては、検察の判断を信頼して速やかに判決を下す事は正しいのでしょう。
しかしそれでは法廷に血肉が通わない。
みちおが傍聴マニアに好かれるのは、他の裁判官にはない容姿や行動の奇妙さ、すぐに職権を発動して捜査を行ったり、法廷から下りて話したりする行動の物珍しさだけではないのかもしれません。
千鶴が劇中で言っていた「検察は99.9%の有罪を確信して起訴する」を妄信して、悪くすれば流れ作業のようになってしまう法廷に、血の通った温かさや人間臭さを持ち込んでくれていると感じるのではないでしょうか。
また、みちおが千鶴にかけた言葉「イチケイのカラスになれ」は「法服のように何色にも染まらない黒を纏う裁判官になれ」の意味に聞こえます。
「何にも染まらない」とは裁判所という組織自体にも屈しない事を指しているのかもしれません。
イチケイのカラス第1話を見たみんなの感想
法廷が舞台のフジテレビドラマシリーズHERO、リーガル・ハイ、99.9を彷彿とさせると話題!
イチケイのカラス、面白かった!けど、HEROの刑事裁判官版みたいな感じかな?曲も服部さんだったしキャラ設定も似てる。集めてるのがふるさと納税の返礼品か通販グッズかの違いw でも面白いので見るよ☺️
— ユウ (@bzfanyou) April 6, 2021
検察がHEROで弁護士が99.9で裁判官がイチケイのカラス。
この3つがタック組んだら判決出るまで時間掛かりそうだけど、めちゃくちゃ納得いく判決出そう。#イチケイのカラス— ちひろ (@cheerkr) April 5, 2021
イチケイのカラス面白かった!HERO、リーガルハイに続くフジテレビ王道の法廷エンタメ。竹野内さんの役作りが新境地って感じ。
— 角山僚祐 (@ryo_tsunoyama) April 6, 2021
原作は弁護士や修習生をも唸らせる作品!
イチケイのカラスの原作は、刑事裁判修習が始まる前に読んでおけばよかったと後悔するくらいくらいよくできてます。
桜井光政先生と、手前味噌ですが弊所の片田真志弁護士が法律監修。
— 青木 克也 (73期弁護士) (@danketsuken) April 5, 2021
イチケイのカラス(原作)読了!刑事弁護は無力感とセットらしい。万人受けする内容じゃない、として打ち切りになったらしいが、ロー生や修習生には丁度よく楽しめるし勉強になると思われる。打ち切りは残念。。続きが読みたい。
— 睡眠、大事 (@qvuz7UXoihGOfUv) April 10, 2021
イチケイのカラス第1話ネタバレ感想まとめ
- 坂間千鶴は東大法学部出身の堅物裁判官!第1刑事部・通称イチケイの立て直しにやって来た。入間みちおは高校中退で元弁護士の変わり者裁判官!お堅い裁判官には珍しい髭面や職権発動など傍聴マニアに人気だが、イチケイの赤字は実は彼が原因!?
- 代議士・江波が彼の秘書・長岡洋一郎の息子・誠に殴られて重傷を負う傷害事件が発生!洋一郎は2ヶ月前、不正献金疑惑の責任を取って自殺したと思われたが…。
- みちおは職権を発動によって2度に渡る現場検証の結果、洋一郎が自殺した現場は工事音と高速道路の騒音で電車の走行音が聞こえづらくなるサウンドマスキング効果が起こっていたと発覚!事故の可能性が出てきた。
- 洋一郎の死は事故であり、相馬真弓という女性の娘が線路へ飛び出したのを助けて亡くなっていた。江波議員は真弓を脅迫して虚偽の証言をさせ、洋一郎に不正献金疑惑の罪をなすりつけていた!
裁判官が主役の新・リーガルドラマ!
イチケイメンバーと千鶴、みちおの掛け合いの軽やかさとずっしり重い刑事事件が良いバランスで、今後が楽しみ!
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